はるのひな

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<<   作成日時 : 2006/12/23 23:18   >>

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ナイロン100℃の「ナイス・エイジ」を観に
世田谷パブリックシアターへ。

初めてのナイロン。
初めての世田谷パブリックシアター。
座席は1階の真ん中よりちょっと後ろなあたり?
意外に狭くて、舞台が近かった。
前の3列くらいまではくびが痛そうな感じ。
近くて羨ましいけど。

そして、再演であることも知らずに観劇。感激。
最近縁あって、タイムスリップモノをよく見たりしたせいか
余計にいろいろ気になりつつ。
一番最近見たタイムスリップモノは、
ヨーロッパ企画の「サマータイムマシンブルース」で
これがなかなか面白くてわいわいした青春特有のニュアンスがよかった。

というのはさておき。
めぐりめぐって金持ちから貧乏人になってしまた廻家が
時間移動装置のあるアパートに越してしまって
わけもわからずタイムスリップしてしまうお話なのだけど。

廻家の主人のトキオが
お人よしで素直だった少年時代に
ネタを提供していた(放送作家の卵?)カンダタに
会い、貸したお金を返してもらえなかった怒りをぶつけるところで
カンダタがものすごく切なくなって、泣きそうになった。

カンダタはお笑い芸人で、精一杯粋がっているんだけど
でも歩き方とかしゃべり方に、精一杯さがにじみ出ていて
登場したときから切ない人物に見えていて
そのカンダタが未来から来たトキオに身に覚えのないことを言われて
それでも切なそうで
裏切られた想いをぶつけているトキオも切なそうで
ものすごく泣きたくなったのだ。

そしてまたタイムスリップして、自分が生まれる前の時代に行ったトキオが
母に「息子が生まれたら料理を作ってやって」といい、
母と踊るシーンも、なぜかなぜかぐっときた。
タイムスリップする前の世界で、トキオは
「ただの何を考えてるかわからない、貧乏になったおっさん」でしか
なかったのに
過去に行き母親と会うトキオは
「満たされない想いをいっぱいに抱えたまま大きくなってしまった人」
になってしまって
見た目はおじさんのままなのに
17歳の、みのすけ演じるトキオと同じ人にちゃんと見えてきてしまうのだ。
17歳のトキオもおじさんのトキオも
ものすごくお母さんに甘えたかったんだーって思って切なかったのだ。

峯村リエが、孫に会いに行くシーン。
未来の孫はすでにタイムスリップしていて
峯村リエ演じる廻家の奥さんとは一度会っていたのだけど
タイムスリップして初めて、奥さんは
自分の家にきた不思議な娘が孫だと知る。
そこにきて「今とつながっている未来がある」ということに
納得するんだけど
孫にあれこれ聞きながらも、聞きたいけど聞きたくないことがあったりして
そこらへんもまた切なくなったりして。

飛行機墜落事故でなくなった長女を
妹や母や未来の孫が止めに行くっていうのも
もんのすごくありえるシチュエーションで
そういうことも絡めつつ・・・昔のギャグも絡めつつ、
大倉君のはじけた「末っ子としての天真爛漫さ」もよかった。

唯一。
ラストシーンで大家夫妻が
すべての記憶が消えてしまうから、お互い忘れないようにと
ベッドで手を握り合って眠りにつくシーンが
昔学校の授業で見た核が落ちる日のアニメ
(タイトルは忘れたけど、核が落ちるか落ちただかで、
シェルターで生活している老夫婦の最後の日みたいな話。
ほんわかしたイラストで、かわいらしいのにブラックな話だった)
と同じで、
たまたまなんだろうけど、
「あー、これは誰でもこうしちゃうんだねぇ」と思ったり。
結局は寝相が悪くて、ぐっちゃぐちゃになるんだけど。

明日で終わってしまうのでなければ
素直にもう一度みたいお芝居だ。
でも、次に観たら泣いてしまう自信がある。

テレビでナイロンのお芝居を観たことはあったけど
正直言って、こんなに感動するとは思わなかった。
本当に見に行ってよかった。

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